人が生きていく上で必ず必要なもの。衣食住。
赤ちゃんは生まれると、最初に産着を着せてもらい、お乳を飲んで、家に住みます。
毎日生きていく上で欠かせない「食」。中でも米・野菜はわたしたちにとって欠かすことのできないものです。
しかし、高齢化によって後継者が不足し、日本の食糧自給率は低下。
反対に世界人口は増え続け、このままいくと日本の人口は世界の1%に満たないことになります。
2次・3次産業は、今後グローバルに展開し、ますます1次産業は衰退していくのではないでしょうか。
また、今後増え続ける世界人口に対して、エネルギー消費の問題があり、
農業分野にも効率よく生産しようとバイオテクノロジーや遺伝子組み換え操作、農薬・肥料をたくさん使った
大量生産化が広がりつつあります。
決して、これらを否定するつもりはありませんし、物事に対していろんな目線・切り口があっていいと思います。
何が正しい、間違っているということもないと思います。
むしろ多様性が必要で、いろんなやり方があることが重要で、様々な変化に強いと思います。
ただ、「あれ?ちょっと偏っているな」と思ったのです。
そんな中、自然農法・自然栽培という農法があることを知りました。
農薬や肥料を使わず、自然の力だけで育てる。生産者は、生育初期を手助けし、あとは自然の力に任せる。
すごい衝撃でした。そしてこれだ!と思ったのです。ちょうど2006年ころのことです。
それから、自然農法を実践されている方を訪ねたり、慣行農法をされておられる方を訪ね、
いろいろお話を伺いました。
また三重県にある赤目自然農塾へ2年間通い、栽培方法を学びました。
そこで、自然農・自然栽培の野菜やお米がなかなか一般に流通しない理由が分かってきました。
それは栽培量・労力・流通・販路の問題があり、なかなか解決されていないからでした。
しかし、本当においしく、澄んだ野菜の味がし、力がみなぎった野菜です。
どうすればよいかと苦悩する中で、すぐ近くで自然栽培を実践し、営農されている「あぐりーも」さんが思い浮かび
すぐに問い合わせました。そして2012年2月より夫婦で1年間の研修を受けることになりました。
その研修の中で、安心安全な野菜を効率よく栽培する方法を学びました。
そして、だれもが安心して食べられる、安全で雑味のない野菜・米をみなさんへ手軽に届けたい。
そして決してきれいごとではなく、一般の方と変わりなく生計を立てていける農業スタイルを確立したい。
そんな思いで『農業を志す』と決意しました。
京都商工連だより「がんばってます!」 でもご紹介いただきました。